VERSANTとは?試験内容・難易度・スコア基準・対策方法を徹底解説
「VERSANTってどんな英語試験?」
「VERSANTは難しいの?」
VERSANTについて最近知った方、初めて受験する方はこのように思う方が多いのではないでしょうか。
日本では、これまでTOEICが英語力を測る指標として広く活用されてきましたが、最近では VERSANTを昇進や海外駐在の要件とする企業が増えてきており、その注目度が高まっています。
本記事では、VERSANT(※)の試験内容・難易度・スコア基準・対策方法について詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
※今回の「VERSANT」とは、「VERSANT English Speaking and Listening Test」を指します。

VERSANT Bridgeの4つのポイント
- 10回以上の模試問題を収録
- 専任講師が作成した本番さながらの問題
- パート別で対策可能
- スピーキングAI添削機能を搭載
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VERSANTとは?試験の概要
VERSANT(Speaking and Listening)とは、Pearson社が開発した、ビジネスで使える実践的な英語力(スピーキング・リスニング)を測るオンライン型の英語能力試験です。
日本国内では2015年より実施され、資生堂やTORAIZなど約500の企業・教育機関がVERSANTを導入しており、信頼性の高い試験として近年注目が高まっています。
特に、以下のような目的で受験する人が増えています。
- 外資系・グローバル企業の採用試験や昇進試験
- 海外駐在の適性評価
- スピーキング力の客観的な測定
- ビジネス英語力の証明
VERSANTは、試験会場に行く必要がなく、オンラインで受験可能なことが大きな特徴です。
試験終了後、すぐにスコアを確認できるため、忙しい社会人や企業研修の一環としても活用されています。
VERSANTを受験する3つのメリット
① いつでもどこでも受験できる
VERSANTは24時間365日、スマホやPCがあれば、いつでもどこでも受験可能です。
試験時間もSpeaking and Listeningは約20分で、少しの隙間時間で受験できるのが特徴です。
自宅はもちろん、出張先や旅行先でも受験できるため、忙しい社会人や学生にとって便利な試験と言えます。
② 結果がすぐに分かる
VERSANTはAIを活用した自動採点システムにより、試験終了後わずか5分でスコアを確認することができます。
一般的な英語試験は、結果が出るまでに数日~数週間かかることが多いですが、VERSANTならすぐに結果を確認でき、現状の英語力を把握し次の学習につなげられるのが大きなメリットです。
あとで詳しくご説明しますが、VERSANTのスコア表には、「レベルアップに向けたアドバイス」も記載されており、自分の不足しているスキルをすぐに振り返り、効率的に対策を進めることができます。
③ 受験料がリーズナブル
VERSANTの受験料は、6,600円/税込と他の英語試験と比較しても手頃な価格に設定されています。
英検は1級が11,800円/税込、TOEICは7,810円/税込と、VERSANTの方がより手頃な価格で受験できることが分かります。
VERSANTの受験方法
ここではVERSANTの受験方法についてご紹介します。
VERSANTは法人受験の方が多いと思いますが、個人受験をされる方は下記の販売代理店からの申し込みが必要です。
キャリタスで申し込みした場合(※)、受験に必要なTINコードはすぐには送られてきません。
受験日を「申し込み当日や翌日」など直近で考えている場合、TINコードの送付が間に合わない可能性があるため、事前に購入しておくことをおすすめします。
※キャリタスで申し込みして受験した体験談です。englishbooks.jpでは受験したことがないため不明です。

VERSANTは「スマートフォン」または「パソコン」で受験可能です。
受験する前に、まず「スマートフォン」か「パソコン」のどちらで受験するかを選択します。
それぞれの受験方法には異なる準備が必要となるので、自分に合った方法を選びましょう。
【スマートフォンで受験する場合】専用アプリをダウンロード
スマートフォンで受験する場合、事前にVERSANT専用アプリをダウンロードする必要があります。
アプリを通じて試験を開始し、画面の指示に従って受験を進めます。
受験中のスマートフォンを置く位置について、公式HPでは下記のように記載されています。

【パソコンで受験する場合】ヘッドセットを準備
パソコンで受験する場合は、ヘッドセット(マイクが搭載されたヘッドホンまたはイヤホン)を準備し、指定された受験用URLにアクセスします。
パソコン内蔵のマイクは使用できないので注意しましょう。
【受験番号(TIN)の確認】結果確認にも必要
受験時に配布される8桁の受験番号(TIN) は、試験の開始時および受験後の結果確認に必要なので、必ず控えておきましょう。
【受験完了】
試験が終了すると、受験手続きも完了となります。
結果を確認する際には、控えておいた受験番号(TIN)を入力してください。
VERSANT公式「受験ガイド」では、受験時の注意点などがまとめられているので、受験前に1度は目を通すようにしましょう。
スマートフォンまたはパソコンどちらがおすすめ?
個人的には、スマートフォンでの受験をおすすめします。
スマートフォンでの受験の場合、パソコン受験で必要なヘッドセットの準備が不要なので、手軽に受験することができます。
VERSANTの試験内容
VERSANTは、試験時間は約20分、出題数は40問の試験です。
英語の問題音声を聞いて、話して回答する問題で、より実践的なコミュニケーション力が評価されます。
試験は以下の6つのパート(パートA〜F)で構成されています。
これから6つのパートを1つずつ解説していくので参考にしてください。

Part A:質問(Give a short answer to the question)
Part A「質問(Give a short answer to the question)」は短い英語の質問音声を聞いて、1語または数語で話して回答する問題です。

- 短い質問に対して1語または、数語で回答する
- 問題数:8問
- 質問は1回しか流れない
- 回答時間:15秒/問
- Part Aで評価されるスキル:リスニング
回答形式は、「A or B?」と問われた際には、「A」または「B」と単語のみで答えるのが正解です。
「I think A」や「This is B」といった文章形式ではないので注意しましょう。
以下にPart Aの問題例を載せておくので参考にしてください。
Part Aの問題例
例①:
【問題音声】
問題: What is the color of the sky on a clear day?
訳:晴れた日の空の色は何色ですか?
回答: Blue
例②:
【問題音声】
問題: Is an essay more formal or casual than a text message?
訳:論文は、テキストメッセージよりも形式的ですか、それともカジュアルですか?
回答: Formal
Part B:復唱(Repeat the sentence)
Part B「復唱(Repeat the sentence)」は、音声で流れた文章をそのまま復唱する問題です。

- 音声で流れた文章をそのまま復唱する
- 問題数:16問
- 文章の長さは 5〜15単語
- 英文は1回しか流れない
- 回答時間:15秒/問
- Part Bで評価されるスキル:リスニング・スピーキング・話法能力(言葉の使い方、話の内容)
このパートでは全16問が出題され、流れる音声をそのまま正確に繰り返して回答します。
問題は進むにつれて長く複雑になり、難易度が増していきます。
Part Bの問題例
【問題音声】
回答: The hypothesis needs to be tested thoroughly before publication.
訳:その仮説は発表前に徹底的に検証される必要があります。
Part C:会話に関する質問(Answer a question about a conversation)
Part C「会話に関する質問(Answer a question about a conversation)」で2人の短い会話を聞いた後、1つの質問に対して1語または、数語で回答する問題です。

- 音声で流れた文章をそのまま復唱する
- 問題数:6問
- 会話と質問音声は1回しか流れない
- Part Cで評価されるスキル:リスニング
最初は簡単な文章ですが、徐々に難易度が上がっていきます。
Part Cの問題例
問題①:
Speaker 1: “I heard you finished the big project. Congratulations!”
Speaker 2: “Thanks! It took a lot of late nights, but it’s done now.”
Speaker 1: “You should take a break and relax.”
訳:
話し手 1: 「大きなプロジェクトを終えたと聞きました。おめでとうございます!」
話し手 2: 「ありがとう! 夜遅くまで作業しましたが、もう終わりました。」
話し手 1: 「休憩してリラックスした方がいいですよ。」
【質問音声】
質問: Why does the man suggest taking a break?
訳:なぜその男性は休憩を取ることを提案するのでしょうか?
回答:
回答: Because she finished the big project.(大きなプロジェクトを終えたから)
問題②:
Speaker 1: “I can’t believe it’s raining again.”
Speaker 2: “I know. It’s been raining all week.”
Speaker 1: “Do you think it’ll stop by the weekend?”
Speaker 2: “I hope so. I’ve got a picnic planned.”
Speaker 1: “Good luck! Let me know if you need help organizing.”
訳:
話し手 1: 「また雨が降るなんて信じられない。」
話し手 2: 「そうだね。今週ずっと雨が降っていたからね。」
話し手 1: 「週末には止むと思う?」
話し手 2: 「そうなるといいな。ピクニックの予定があるんだ。」
話し手 1: 「頑張ってね!準備に手伝いが必要だったら、いつでも言ってね。」
【質問音声】
質問: Why does the man hope the rain stops?
訳:なぜ男は雨が止むことを望んでいるのでしょうか?
回答:
回答: Because he has a picnic planned.
訳: ピクニックの予定があるから
Part D:文章に関する質問(Answer a question about a passage)
Part D「文章に関する質問(Answer a question about a passage)」は、短いストーリーを聞いた後に、ストーリーの内容に関する3つの質問に回答する問題です。

Part Dは、TOEICのリスニング問題のように設問を先に読むことはできないので、どのような質問が聞かれるのかわからない状態で、ストーリーを記憶する必要があります。
- 短いストーリーを聞き、ストーリーの内容に関して3つの質問に回答する
- 回答方法:数語または短い文章で回答
- 問題数:6問
- ストーリーと質問音声は1回しか流れない
- Part Dで評価されるスキル:リスニング
Part Dの問題例
問題①:
Emily forgot her umbrella on a rainy day. She decided to run to the bus stop to avoid getting completely soaked. Luckily, the bus arrived quickly, and she found a dry seat. By the time she reached her office, the rain had stopped, and the sun was shining.
訳: エミリーは雨の日に傘を忘れてしまいました。濡れるのを避けるためにバス停まで走ることにしました。幸運にもバスがすぐに到着し、彼女は乾いた座席を見つけました。オフィスに到着する頃には、雨がやみ、太陽が輝いていました。
質問:
Q1: What did Emily forget on a rainy day?
Q2: Why did Emily run to the bus stop?
Q3: What happened by the time she got to her office?
訳:
Q1:雨の日にエミリーは何を忘れましたか?
Q2:エミリーがバス停まで走った理由は何ですか?
Q3:彼女がオフィスに到着する頃には何が起きていましたか?
回答:
A1: Her umbrella.(彼女の傘)
A2: To avoid getting soaked.(濡れるのを避けるため)
A3: The rain had stopped.(雨は止んでいた)
Part E:ストーリーリテリング(Story Retellings)
Part E「ストーリーリテリング(Story Retellings)」では、短いストーリーを聞いて、自分の言葉でストーリーの内容を30秒以内で説明する問題です。

Part Eは、VERSANTで測定される「リスニング・スピーキング・話法能力(言葉の使い方、話の内容)」の3つのスキル全て測定される問題です。
- 聞いたストーリーを自分の言葉で説明する問題
- 問題数:2問
- ストーリーは1回しか流れない
- 回答時間:30秒/問
- Part Eで評価されるスキル:リスニング・スピーキング・話法能力(言葉の使い方、話の内容)
Part Eの問題例
問題:
A boy was walking home from school when he saw a kitten meowing under a bush. The kitten looked thin, dirty, and lost. Feeling sorry for it, the boy carefully picked it up and took it home. At home, his mother said, "Let's give it some milk and make posters to find the owner." The boy spent the evening feeding the kitten, making posters, and putting them up around the neighborhood. He hoped someone would call soon to take the kitten home.
訳: 男の子が学校からの帰り道を歩いていると、茂みの下で子猫が鳴いているのを見つけました。子猫はやせていて、よごれていて、迷子のようでした。かわいそうに思った男の子は、そっと子猫を抱き上げ、家へ連れて帰ることにしました。家に帰ると、お母さんが「ミルクをあげて、それから飼い主を探すポスターを作りましょう」と言いました。男の子は、その晩、子猫にミルクをあげ、ポスターを作って近所に貼りました。早く誰かが電話をしてきて、子猫を迎えに来てくれるといいなと思いました。
回答:
A boy was going back home from school when he found a kitten under a bush. The kitten was really dirty, thin, and lost, so he felt very sorry for it and decided to take it home. When he arrived, his mother told him to make some posters and give the kitten some milk. They made the posters and put them up around the neighborhood. They wished that someone would find the posters and call them to help take care of the kitten.
訳: 男の子が学校からの帰り道を歩いていると、茂みの下で子猫を見つけました。子猫はとても汚れていて、やせ細り、迷子になっているようでした。男の子はかわいそうに思い、家に連れて帰ることにしました。家に着くと、お母さんは「ミルクをあげて、飼い主を探すポスターを作りましょう」と言いました。二人はポスターを作り、近所に貼りました。そして、誰かがポスターを見て連絡をくれ、子猫の世話をしてくれることを願いました。
Part F:自由回答(Open Questions)
Part F「自由回答(Open Questions)」は、質問に対して自分の意見や考えを回答する問題です。

- 質問に対して自分の意見や考えを回答する
- 問題数:2問
- 質問音声は1回しか流れない
- 回答時間:40秒/問
- Part Fで評価されるスキル:スピーキング・話法能力(言葉の使い方、話の内容)
Part Fの問題例
問題:
Do you think learning a second language is important? Why or why not?
訳: 第二言語を学ぶことは重要だと思いますか?その理由を説明してください。
回答:
I believe learning a second language is important for two reasons. First, it provides many opportunities. For instance, if we are proficient in English, we can have chances to enter global companies and earn a higher salary. Additionally, it allows us to be exposed to different cultures. Understanding different cultures is interesting and makes us more open-minded. For these two reasons, I believe learning a second language is valuable.
訳:
第二外国語を学ぶことは重要だと思います。その理由は2つあります。まず、多くの機会を得られることです。例えば、英語が堪能であれば、グローバル企業に就職できたり、より高い給与を得たりする機会があります。さらに、異文化に触れることができます。異文化を理解することは興味深く、より視野を広げることにつながります。これらの理由から、私は第二外国語を学ぶことは価値があると考えます。
VERSANTのスコア基準と評価の仕組み
VERSANTは、総合スコア90点満点(10〜90点)の試験で1点ずつGSEスコア(※)で採点されます。
(※)GSE(Global Scale of English)とは、ピアソンが設定しているグローバルに比較可能な英語能力の客観的指標。
引用:https://school.nikkei.co.jp/nn/special/versant/score/index.html
また総合スコア(90点満点)は、「スピーキング力(50%)」と「リスニング力(50%)」で算出されています。
スピーキング力(50%)は、下記の2つの内容で測定されます。
- 話の内容(25%):言葉の使い方・内容
- 話し方(25%):発音・流暢さ・わかりやすさ

以下のスコア表のサンプルをご覧いただくとわかりますが、スコア表には主に3つの項目が記載されています。
- 総合スコア(GSE・CEFR)
- スピーキング・リスニング・話法能力スコア(GSE・CEFR)
- レベルアップに向けたアドバイス


スピーキング・リスニング・話法能力(言葉の使い方、話の内容)のスコアについて、「日経ビジネススクールのVERSANTサイト」では以下のように説明されています。
スピーキングスコア:
英語の⽂法や表現を正確かつ適切に使う能⼒を反映しています。
発言の内容のほか、英語の発⾳、流暢さ、わかりやすさもスコアに反映されます。
リスニングスコア:
⽇常会話や職場での通常テンポの会話から、具体的な内容や主旨を理解する能⼒を反映しています。
話法能力スコア:
ネイティブの英語話者が聞いた時のわかりやすさを評価します。
⼀般的な発⾳に近いかどうか、通常の会話のテンポで話せるかどうか、を測定しています。
GSEスコアはCEFRに変換することができるため、他の英語試験と比較して自身の英語力を比較することができます。
以下に、VERSANT公式が出している「スコアのレベル表」と、独自に作成した「VERSANTスコアと他の英語試験スコアの比較表」を載せておくので、興味がある方はご覧ください。

引用元:VERSANT|本当に話せる英語力の証明 | » スコア活用法

VERSANTの難易度はどれくらい?
ここでは、VERSANTの難易度について、以下2つの点で解説していきます。
- TOEICとの比較
- VERSANTが難しい理由
1. TOEICとの比較
VERSANTは、日本で広く認知されている「TOEIC L&R」とよく比較されます。
まず「VERSANT」と「TOEIC」は以下のように求められるスキルが異なります。
- VERSANT:スピーキングとリスニング
- TOEIC L&R:リスニングとリーティング
そのためTOEICで高得点が取れたとしても、必ずVERSANTで高得点が取れるとは限りません。
以下の表をご覧ください。

TOEIC900点台を見てみると、VERSANT総合スコアが80点前後(C1)の方もいれば、40点前後(A2+)の方もいて、同じ900点台の受験生の間でもスコアに40点も開きがあります。
このことから、TOEICで高得点が取れたという人でも、スピーキング(発音や流暢さなど)に課題を持っている人が多いということが予想できます。
そのためVERSANTは、一般的にスピーキングが苦手な方が多い日本人にとって難しい試験と言えるでしょう。
ちなみに、VERSANT(Speaking and Listening)の日本人平均はGSE40点(2024年時点)でCEFRのA2+レベルです。

2.VERSANTが難しい理由
先ほどご紹介した通りしたように、受験者の多くはVERSANTが難しいと感じる方が多いでしょう。
ここでは、VERSANTが難しい3つの理由について詳しく解説します。
VERSANTが難しい3つの理由
- 問題が英語音声のみで出題される
- 記憶力が必要
- 英語で答えるのが難しい
1. 問題が英語音声のみで出題される
VERSANTの問題は、パソコン画面に問題の質問文などは表示されず、リスニングのみで問題内容を理解する必要があります。
TOEICや英検などのリスニング問題では、回答の選択肢を読むことができ、ある程度音声の内容を予測できることもありますが、VERSANTはできません。
また、VERSANTは問題音声の音質が悪いというのも特徴です。
Web上の受験者の情報では、よりビジネスの場面に近づけるよう、わざと音質を悪くして聞き取りづらくしているのではという記載もありました。
2. 記憶力が必要
VERSANTの「Part B」と「Part D」ではリスニング力だけでなく、記憶力も必要です。
「Part B」は、音声で流れた文章をそのまま復唱する問題ですが、問題を回答していくごとに難易度が上がり、単語数も増えるため暗記が難しくなっていきます。
また「Part D」は、短いストーリーを聞いた後に、ストーリーの内容に関する3つの質問に回答する問題ですが、ストーリーを聞いた後に質問文が流れるので、ストーリーの内容を暗記しつつ質問文を把握しないといけない難しさがあります。
英語の音声を理解できるだけでなく覚えておくというのは、日本語でも難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
そのため、YouTubeなどで模擬問題を投稿しているアカウントもあるため、受験までに十分問題に慣れておきましょう。
3.英語で答えるのが難しい
VERSANTはスピーキング力とリスニング力を求められる試験のため、高いレベルのスピーキング能力が求められます。
VERSANTで高得点を取るためには、問題音声を即座に正確に理解し、ネイティブスピーカー並みの発音で、流暢に、スムーズに英語を話す必要があります。
また、VERSANTは英語を話す能力だけではなく、「文章構成力」も必要です。
Part Fの「自由回答(Open Questions)」は、質問に対して自分の意見や考えを回答する問題ですが、論理的にわかりやすく回答することも求められます。
ただ質問に対して回答するだけではなく、話す内容も重要になってくるため試験難易度が高くなります。
VERSANTの対策方法とスコアアップのコツ
ここではVERSANTの対策とスコアアップする方法について5つご紹介します。
ぜひ参考にしていただき、普段の学習に取り入れてみてください。
対策方法
①:瞬間英作文
②:オンライン英会話
③:VERSANT公式アプリ
④:シャドーイング
⑤:ディクテーション
対策方法①:瞬間英作文
瞬間英作文とは、日本語の文章を見た瞬間に英語へと変換し、即座に話す学習法です。
瞬間英作文は、正しくスムーズに英語を話すために効果的な学習の1つなので、ぜひ取り組んでみてください。
瞬間英作文のやり方はさまざまですが、主に以下のような方法があります。
- 専用の参考書を活用する
- 学習アプリを利用する
重要なのは、日本語を見た後にできるだけ時間をかけず、瞬時に英語を口に出せるようになるまで繰り返し練習することです。
瞬間英作文の学習を始める際には、以下の2つの参考書がおすすめです。
・文法項目ごとに和文が並んでおり、体系的に学習できる
・基礎から着実にスピーキング力を鍛えたい人向け

・さまざまな文法がシャッフルされた状態で出題される
・実践的なスピーキング力を鍛えたい人向け

まずは文法ごとに整理された『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』から始め、基礎を固めていきましょう。
瞬間英作文を継続して取り組むことで、英語を話すスピードと正確性が向上し、スムーズな会話ができるようになります。
VERSANT対策だけでなく、日常英会話やビジネス英語のスピーキング力向上にも役立つ学習法なので、ぜひ実践してみてください。
対策方法②:オンライン英会話
高得点を目指したい方におすすめなのが、オンライン英会話の活用です。
スピーキング力を向上させるためには、実際に英語でコミュニケーションを取る機会を増やすことが重要です。
オンライン英会話では、相手の話を聞き取り、瞬時に理解し、適切な英語で返答する必要があります。
この過程を繰り返すことで、英語に対する瞬発力が鍛えられ、自分で英文を組み立てる力が向上します。
VERSANT対策としてオンライン英会話を活用したい場合は、レッスン前に講師に試験内容を説明し、必要な練習内容をリクエストしましょう。
以下のような練習を取り入れることで、試験対策に特化したレッスンが可能になります。
- 短文を読み上げてもらい、復唱する(Part Bの対策)
- 選択形式(2択)の質問をしてもらう(Part Cの対策)
- 講師に物語を話してもらい、それを自分の言葉で要約する(Part Dの対策)
- 自分の意見や考えを話せる質問をしてもらう(Part Fの対策)
上記の練習をする際は、講師に間違った表現などを指摘してもらうようにしましょう。
これらの練習をすることで、試験に直結するスピーキング力を効果的に伸ばすことができます。
対策方法③:VERSANT公式アプリ
Versant試験対策として、本番までにぜひ活用してほしいのが「Versant公式アプリ」です。このアプリでは、実際の試験のサンプルテストを受験できるため、本番に近い形式で練習が可能です。
サンプルテストの内容は下記の通りです。

引用:https://www.versant.jp/info/sampletest.html
VERSANTは、各パートごとに特徴があり瞬発力が求められる問題も多いので、問題形式に慣れておくことが重要です。
そのため、事前にアプリで練習することで試験の流れを把握し、スムーズに解答するための準備ができます。
ぜひ、試験前の対策に取り入れてみてください。
対策方法④:シャドーイング
シャドーイングとは、英語を聞きながら、聞こえた英語を真似して発音することです。
シャドーイングでは、次のような効果が期待できます。
- 英語特有の発音、イントネーション、アクセント、息継ぎなどを習得できる
- 英語の聞き方や話し方のコツが自然と身につく
- リスニングとスピーキングの両方のスキルを向上することができる
VERSANTはスピーキングだけでなく、リスニングも重要になってくるのでシャドーイングは効果的です。
具体的な方法としては、「TED」を活用するといいでしょう。

TEDは、様々な分野の専門家によるスピーチ動画を視聴できるサービスです。
TEDにはスクリプトがついているため、聞き取れなかった箇所をスクリプトを見つつ何度も視聴することができます。
シャドーイングのやり方
- 興味のある10分程度の動画を選択
- まずスクリプトなしで音声を聞く
- 音声に合わせて、同時に発音してみる
- スクリプトを見ながら、再挑戦
- 何度も繰り返し、リズムや発音を体に染み込ませる
- 慣れてきたらスクリプトを見ずに挑戦
シャドーイングを継続することで、英語の発⾳、流暢さが身につきます。
VERSANの評価項目にある「話法能力(言葉の使い方、話の内容)」のスコアアップも見込めるのでおすすめです。
対策方法⑤:ディクテーション
ディクテーションは、聞こえた英語をそのまま書き起こすトレーニング方法です。
ディクテーションをする目的は、リスニング力向上です。
VERSANTの試験では、リスニング力が低いと質問内容が理解できないので、リスニングの学習が欠かせません。
ディクテーションの練習ツールは「TEDICT」がおすすめです。

「TEDICT」は、TED Talksのスピーチを使って英語のディクテーションを行う学習アプリです。
有料アプリではありますが、買い切り800円という手頃な価格で利用できるのが大きな魅力です。
ディクテーションをする際は以下の点を意識してください。
- 音声を1文ずつ再生し、聞こえた単語をそのまま書き出す練習をする
- 文の構造を意識しながら、正確に聞き取る力を鍛える
- 聞き取れなかった単語を確認し、発音のクセを把握する
継続することで効果が出てくる学習なので、1日15分でもいいので継続して学習していきましょう。
まとめ
今回は、VERSANTの試験内容・難易度・スコア基準・対策方法についてご紹介しました。
VERSANTは、スピーキングとリスニングの実践的な英語力を測定する試験として、近年多くの企業や教育機関で導入されています。
TOEICなどの従来の試験とは異なり、音声のみで出題されるため、瞬発力や記憶力、発音・流暢さが重視される点が特徴です。
試験の難易度は決して低くありませんが、適切な対策を行うことでスコアアップは十分に可能です。
特に、瞬間英作文・オンライン英会話・シャドーイング・ディクテーションなどの学習方法を取り入れることで、VERSANTで求められるスキルを効果的に伸ばすことができます。
また、VERSANTは24時間365日受験可能で、5分以内にスコアが確認できるという大きなメリットがあります。
そのため、忙しい社会人にとって最適な試験の1つと言えるでしょう。
これからVERSANTを受験する方は、本記事で紹介した対策方法を活用しながら、試験の流れや出題形式に慣れていきましょう。
VERSANT対策に特化した学習アプリ「VERSANT Bridge」リリース予定!
日本で初めてのVERSANT対策に特化した学習アプリ「VERSANT Bridge」が6月中にリリース予定!
VERSANT Bridgeの4つのポイント!
- 10回以上の模試問題を収録
- 専任講師が作成した本番さながらの問題
- パート別で対策可能
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