【最新版】Versant Part A対策|形式・採点基準・出題傾向と回答のコツ

Versant by Pearson English Speaking and Listening Test(以下「Versant」)は、Pearson社が提供する英語スピーキング・リスニングテストです。短時間で実践的な英語力を測定できることから、外資系企業や英語を使う職場などの採用試験・昇格試験で幅広く活用されています。

その中でも Part Aは試験の最初に出題され、「設問に対して正しい単語で答える力」を測るセクションです。

形式だけを見るとシンプルに思えますが、実際には多くの受験者が

  • 問題をうまく聞き取れなかった
  • 問題は聞き取れたのに答えがすぐ出てこない

といった理由で、スコアを落としてしまいます。

本記事では、Part Aの形式や出題パターン、問題の傾向、さらに効果的な対策方法までを徹底解説します!

最後まで読めば、Part Aを攻略するための具体的な勉強法が分かり、本番でも自信を持って臨めるはずです。

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Versantの試験内容

Versantは、試験時間は約20分、出題数は40問で構成された英語試験です。

英語の問題音声を聞いて、口頭で回答する問題形式で、実践的なコミュニケーション力が評価されます。

試験は以下の6つのPart A〜Fに分かれており、本記事ではPart Aを中心に解説します。

Versant全体の概要や各パートの対策については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

Part Aの概要と出題形式

Part Aは、試験の最初に出題される問題形式です。

  • 出題数:8問
  • 回答時間:各設問につき15秒以内
  • 出題形式:短い英語の問題音声を聞いて、1語または数語で話して回答する
  • 音声再生可能回数:1回のみ

設問はシンプルで、常識的な内容が中心です。

Versantを開発・運営するPearson社の公式レポート「Validation Report – Versant by Pearson English Speaking & Listening Test, p.6」では、Part Aについて次のように説明されています:

この問題では、受験者は音声による設問を聞き、各設問に対して単語または短いフレーズで回答します。設問は短い英語音声で出題され、各設問は基本的な知識、時間・順序、数・比較、語彙、推論が求められます。

具体的には、以下のような問題が出題されます。

  1. 基本的な知識問題

Q: What color is the sky on a clear day?

訳:晴れた日の空は何色ですか?

A: Blue.

  1. 時間・順序問題

Q: What day comes after Tuesday?

訳:火曜日の次は何曜日ですか?

A: Wednesday.

  1. 数・比較問題

Q: How many days are in a week?

訳:1週間は何日ですか?

A: Seven.

  1. 語彙問題

Q: What is frozen water called?

訳:凍った水は何と呼ばれますか?

A: Ice.

  1. 推論問題

Q: What do you wear on your feet?

訳:足には何を履きますか?

A: Shoes.

設問の内容を理解するのに、特定の文化や地理、歴史などの専門知識は必要ありません。問題音声を正しく聞き取り、意味を理解できれば、答えられる内容になっています。

スコア・採点の仕組みと得点に直結するポイント

ここでは、公式レポートに基づいた採点の仕組みと、実際にスコアにつながる評価基準を解説します。

スコア・採点の仕組み

Versantの総合スコアは、以下の割合で構成されています。

  • リスニング力+スピーキングの内容・正確さ=75%
  • 話し方(流暢さ・発音・話の分かりやすさ)=25%

Pearson公式の「Validation Report – Versant by Pearson English Speaking & Listening Test, p.6」では、Part Aの評価について以下のように説明されています:

設問に正しく答えるためには、受験者は設問内容を理解し、数秒以内に正しい答えを思い浮かべる必要があります。Part Aでは、問題を通して「リスニング力」と「質問を正しく聞き取る力」「適切な単語をすぐ口に出せる力」が測定されます。

具体的には、次の3点が評価されます。

  1. リスニング力
    • 例:「What is frozen water called?」で frozen water を聞き落とさず理解できるか。
    • 単なる音声の聞き取りではなく、英文を一字一句聞き逃さない力が必要。
  1. 設問を正しく聞き取る力
    • 例:「frozen water」を聞いた瞬間に「凍った水」と意味を理解できるか。
  2. 適切な単語をすぐ口に出せる力
    • 例:「凍った水」と聞いて、頭の中から「ice」を取り出して即答できるか。

Part Aの採点では、「リスニング力」と「スピーキングの内容と正確さ」が最も重視され、流暢さ・発音などは補助的に評価されます。

得点に直結するポイント

Part Aでは、回答に「正しい単語やフレーズ」が含まれているかどうかが重要です。

ポイントは、大きく3つあります。

  1. キーワードの有無
    • 設問ごとに設定されている「正解の単語・フレーズ」が含まれているか。
    • 例)
      Q: What is frozen water called?

   訳:凍った水は何と呼ばれますか?

   ・回答「ice」 → ◯正解

   ・回答「cold water」 → ×不正解

  1. 語順の正しさ
    • 回答が1語で済む場合は問題ないが、短いフレーズでの回答が必要な場合は、正しい語順で並んでいるかも判定対象になる。
  2. 意図した意味を満たしているか
    • 同義語や近い表現が認められる場合もあるが、基本は指定されたキーワードを含めて回答する。
    • 例:
      Q: What do people wear on their feet?

   訳:人々は足に何を履いていますか?

  ・回答「shoes」 → ◯正解
  ・回答「sneakers」 → △/場合によっては加点される(同義語扱い)
  ・回答「socks」 → ×不正解(足に関連あるが、設問意図とはズレる)

また補足ですが、冠詞(a など)の有無は採点に影響しません。

例えば、

  • A pillow
  • Pillow

のどちらで答えても正解になります。

Part Aを攻略するには、聞き取った内容を正しい単語・フレーズで即答する練習が不可欠です。つまり、日頃から練習を重ね、即答できるようにしておくことが必須のパートだといえます。

VersantとTOEICのスコア換算などを知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

Part Aの出題パターン

Part Aは、よく出る設問の型に慣れておけば即答力が一気に高まります。ここでは、代表的な5つの出題パターンを紹介します。

基本的な知識問題

最もシンプルな設問です。

色・形・道具など、日常的な知識をそのまま短く回答します。

Q: Is water typically wetter or drier than sand?
訳:水は通常、砂よりも濡れていますか、それとも乾いていますか?
A: Wetter

Q: If you mix red and blue, what color do you get?
訳:赤と青を混ぜると何色になりますか?
A: Purple

Q: Which is softer, a pillow or a rock?
訳:枕と岩では、どちらが柔らかいですか?
A: A pillow / pillow

Q: Which one floats on water, a stone or a leaf?
訳:水に浮くのは、石と葉のどちらですか?
A: A leaf / leaf

Q: Which one is usually larger, a whale or a dolphin?
訳:通常、大きいのはクジラとイルカのどちらですか?
A: A whale / whale

時間・順序問題

曜日・月・時間など、基本的な順序が問われ短く回答します。

Q: If you count from one to five, what number comes after four?
訳:1から5まで数えると、4の次の数字は何ですか?
A: Five

Q: If today is Monday, what day comes after two days?
訳:今日が月曜日なら、2日後は何曜日ですか?
A: Wednesday

Q: Which season comes after summer?
訳:夏の次に来る季節は何ですか?
A: Autumn / Fall

Q: Which letter comes after "J" in the alphabet?
訳:アルファベットで「J」の次に来る文字は何ですか?
A: K

Q: What is the last month of the year?
訳:1年の最後の月は何ですか?
A: December

数・比較問題

数や大小を聞かれる設問です。算数レベルの知識で回答できます。

Q: How many fingers do you have on one hand?
訳:片手には指が何本ありますか?
A: Five

Q: What is 10 divided by 2?
訳:10を2で割るといくつになりますか?
A: Five

Q: Does negotiation involve more discussion or silence?
訳:交渉は、議論と沈黙のどちらを多く伴いますか?
A: Discussion

Q: If you double the number six, what do you get?
訳:6を2倍にするといくつになりますか?
A: Twelve

Q: Is a marathon longer or shorter than a sprint?
訳:マラソンは、短距離走よりも長いですか、それとも短いですか?
A: Longer

語彙問題

単語の意味が問われる設問です。

難しい言い換えではなく、一般的な単語で回答します。

Q: What do you call the meal you eat in the morning?
訳:朝に食べる食事を何と呼びますか?
A: Breakfast

Q: What do we call frozen water?
訳:凍った水は何と呼ばれますか?
A: Ice

Q: What is the antonym of "fast"?
訳:「fast」の反対語は何ですか?
A: Slow

Q: What do you call the device that keeps food cold?
訳:食品を冷やして保存する機械を何と呼びますか?
A: Fridge / Refrigerator

Q: What do you call the meal you eat in the afternoon?
訳:午後に食べる食事を何と呼びますか?
A: Lunch

推論問題

日常生活の知識から推論して答える設問で、常識的に考えればすぐ回答できる内容です。

Q: Where do you go when you’re sick?
訳:病気の時はどこへ行きますか?
A: Hospital / Clinic

Q: If you are facing north and turn 180 degrees, which direction are you facing?
訳:北を向いていて180度回転すると、どの方向を向いていますか?
A: South

Q: What do you use to tell the time?
訳:時間を知るために何を使いますか?
A: Clock / watch

Q: If you drop a rock and a feather at the same time, which one hits the ground first?
訳:岩と羽を同時に落とした場合、先に地面に落ちるのはどちらですか?
A: A rock

Q: What do bees collect from flowers to make honey?
訳:ミツバチは蜂蜜を作るために花から何を集めますか?
A: Nectar

Part Aの対策方法

Part Aを攻略するために特に効果的な方法は、次の3つです。

  1. 問題のパターンを理解し、制限時間内で即答する練習をする
  2. 日常生活で使用する基礎単語を覚える
  3. TEDを活用したディクテーション練習

Part A以外のパート別対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

1. 問題のパターンを理解し、制限時間内で即答する練習をする

Part Aの設問は、以下の5つに分かれています。

  • 基本的な知識問題
  • 時間・順序問題
  • 数・比較問題
  • 語彙問題
  • 推論問題

それぞれで求められる力が異なるため、出題パターンを把握し、本番と同じ制限時間で即答する練習が効果的です。

制限時間を意識した即答トレーニング

Part Aは1問あたり15秒以内の回答が求められ、準備時間はほぼありません。そのため、「聞き取れたのに答えが出てこない」といった状況を防ぐための練習が重要です。

効果的な方法は、以下の通りです。

  • タイマーを使って模擬練習
    → 問題音声を聞いたら、5秒以内に答えを口に出す練習をしましょう。

  • YouTubeの練習動画を活用する
    → Part Aの形式に似た問題を出してくれるチャンネルが複数あります。

無料で多くの問題に触れられるので、「リスニング練習+即答トレーニング」の両方に効果的です。

Versant公式アプリ

Versant対策として、本番までにぜひ活用してほしいのが「Versant公式アプリ」です。このアプリは実際の試験のサンプルテストを受験できるため、本番に近い形式で練習ができます。

サンプルテストの内容は、以下の通りです。

引用:https://www.versant.jp/info/sampletest.html

Versantは、各パートごとに特徴があり瞬発力が求められる問題も多いので、 Part Aに限らず問題形式に慣れておくことが重要です。

そのため、事前にアプリで練習することで試験の流れを把握し、スムーズに回答するための準備ができます。ぜひ、試験前の対策に取り入れてみてください。

2. 日常生活で使う基礎単語を覚える

PartAで問われるのは、難しい専門用語ではなく、日常生活の中で目にする身近な単語です。例えば、clock(時計)やremote(リモコン)のように、日常生活でよく使うものが出題されます。

つまり、身の回りの物にあるものを英語で言えるようにすることが、そのままPartAの対策につながります。

  • テーブル → table
  • 椅子 → chair
  • 電話 → phone
  • 窓 → window

普段から身の回りにある物の単語を声に出して練習し、本番で即答できる力を身につけましょう。

3. TEDを活用したディクテーション練習

ディクテーションとは、聞こえた英語を一字一句書き取るトレーニングです。

Versantでは問題文が画面に表示されず、音声のみで出題されるため、リスニング力が不足していると設問を理解できず答えられません。

Part Aでは「短い英文を正確に聞き取る力」が求められるため、ディクテーションは非常に効果的です。その中でもおすすめなのが TEDのスピーチ動画を使った練習です。

TEDは様々な分野の専門家によるスピーチがそろっており、テーマや語彙、話すスピードも幅広いため、実践的なリスニング力を鍛えるのに効果的です。

TEDを使った効果的な練習法

  1. 興味のある10分程度の動画を選択する
  2. スクリプトを見ずにディクテーションを行う
  3. 聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する
  4. 再度音声を聞いて、正確に書き取れるまで繰り返す

特に重要なのは、「聞き取れない単語がなくなるまで繰り返す」ことです。TEDは実際の英語話者のスピードに近いため、Versant本番さながらのリスニング練習になります。

結果的に、Part Aで必要な「短い英文を聞き逃さず理解する力」が身につき、本番での聞き取りミスを減らすことにつながります。

まとめ

本記事では、Versant by Pearson English Speaking and Listening TestのPart A対策について詳しく解説しました!

  • Part Aの出題形式と採点基準を理解する
  • 制限時間内に即答する練習を積む
  • 公式アプリや練習問題で本番形式に慣れる
  • 日常生活で使う基礎単語を身につける
  • TEDを活用したディクテーション練習でリスニング力を鍛える

Part Aでは、聞き取った内容を正しい単語やフレーズで即答できる力が必要です。流暢さや発音も評価対象になりますが、まずは「リスニング力」と「スピーキングの内容と正確さ」を最優先で鍛えましょう。

ぜひ本記事を参考に、自分に合ったトレーニングを取り入れながら学習を進めてください。事前にしっかり準備をしておけば、Part Aを攻略することができ、自信を持って試験に臨めるはずです。

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